SLE患者の徒然日記。

全身性エリテマトーデス(SLE)に関連する色々なことの掃きだめ。

SLEの闘病生活 その6

※病気に関するお話です。重い内容が苦手な方はご注意下さい。


退院した翌日。
階段を昇ることすら大変なので、リビングに布団を敷いて
ほとんど一日中ゴロゴロして過ごしました。
というのも、入院中の2か月の間に体力の限界が1/10くらいになっていて、
お昼寝をしないとすぐにエネルギー切れになってしまうのです。
元々体力が少な目だったのもあり、本当に一瞬で疲れてぶっ倒れます。
多分シャトルランとかやったら10回も走れなかったんじゃないでしょうか。
だって一番体力があったはずの高校の頃でも30回行かなかったし……。

そして、噛みつかれないように少しづつ猫との距離を縮めながら布団に潜り込み、
やっぱり家の布団の方が眠りやすいなぁと思いながら目を閉じて数時間。

激痛に飛び起きました。
時間は5時前くらいだったでしょうか。
ステロイド減ったしまた膝が痛くなるんじゃないかなぁ、
と思って寝る前に鎮痛剤を服用したのですが
全く効きませんでした。なんかデジャヴ。
それから10分もすると、あまりの痛みに呼吸すらできなくなってきて
スマホを持つことすら儘ならない状態になってしまいました。
とりあえず壁をドンドンと叩いてみると、
「痛いって言うんじゃないかと思ってよく眠れなかった」
という母が起き出してきました。

すぐに病院に連絡がとられ、救急車を呼んで病院に来るように、と指示がされました。
けれど救急車を待つ時間も惜しい(というより耐えられない)ため、
車で向かうと告げて再び父に背負われて自家用車へ。
ちょっとした振動で発狂しそうになる痛みを堪えながら病院に到着すると、
救急外来には入院中の担当医が2人、既に待っていました。
車椅子に乗せられてまずは採血。
苦痛で体中が強張っていたからかなかなか血管が見つからず、
あとからもう1本追加で採血されました。
仕方ないじゃん力抜いてなんて無理だし!ごめんね先生!!
それからレントゲンにも回されましたが、
足が痛くて動けないというのに、何度も体勢を変えて色々な方向からレントゲンを撮るわけです。
3人がかりで持ち上げられたりひっくり返されたりしながら30枚ほど撮影して、
やっと解放されて車椅子で待合室に戻されます。

その頃になってやっとステロイドが効いてきたのか、
なんとか会話ができる状態くらいまでは痛みが落ち着いてきました。
入院中よりは少しマシな痛みかなぁ、などと思いながら待つこと約1時間。
両親とともに中に呼ばれて、救急外来の一角に通されました。
どうやらそこは最初に私が搬送された時にいた場所だったようで(記憶にないけど)、
救急対応専用のスペースだそうです。ちょうど空いててよかったわ。
そうして渡された検査結果を見てあらびっくり。
順調に下がっていたはずの「炎症値」が跳ね上がっているではありませんか。
曰く、ステロイドを減量したことで病気の勢いが抑えきれなくなり、
再び痛みが出てきたとのこと。
全然収まってないんじゃん……と遠い目になりながらも
原因がわかったことにはひと安心です。

朝にだけ飲んでいたステロイドを朝晩に分けて5mg増量することに決まり
鎮痛剤の追加を貰ってその日はそのまま帰ることに。
一番に思ったのは「また入院にならなくてよかった」
ということです。
プライムビデオのアプリ、アンインストールした直後だったから暇になっちゃうもん。

そんなこんなでやっとのこと、
何を食べても美味しいけど微熱とだるさに悩まされる平和な毎日が戻ってきました。